東北復興支援事業
丸政建設を東北へつないだのは、長年の付き合のある社長からの1本の電話でした。
「とにかく人が足りない! 頼む! 協力してくれ!」
彼がそんな風にいうなんて、現場ではよほどのことが起きているに違いない。そんな予感に苛まれながらも、その要請をきっかけに、私たちはひたちなか市、仙台、そして石巻へと向かいました。
石巻に到着し、まず私たちが向かったのは、山の上にある神社でした。そこから石巻の町が一望できるのです。
私たちの目に飛び込んできたのは、まさに想像を絶する景色でした。
こんなになってしまうのか・・・
言葉を失い、ただただ立ち尽くすことしかできませんでした。どのくらい時間が経ったのでしょうか。ふと気づくと、自分の頬に大量の涙が流れているのです。
その時、閃光を浴びたかのように、頭の中にひとつの文字が浮かびました。
再生--------
当社もかつて事業において苦しい経験をした時期がありました。「再生」を掲げて、我が社の経営理念を真剣に作りあげた時、私たちが理念として掲げたのは、『丸政建設の仕事を通して人様のお役に立つ』でした。
再生に向けて動き出すためには、この大量の泥や瓦礫を撤去しなければならない。土木や解体工事という仕事に支えられ、再生してきた私たちが今やらなくて、どうするというのだ!
「よし、やろう!」
石巻の町を見下ろしながら、私たちはそう決心したのです。
ドラマはまだまだま続きます。
ご興味のある方は、「まるまさ東北復興物語」をご覧ください。
現在の復興への取り組み
その後、気仙沼に拠点を構え、地元業者と協力しながら、津波被害の後の瓦礫の除去作業、損壊した建物の解体、洗浄、消毒などの復興支援に参加しています。現在は宮城県南蒲生の浄化センターの改修工事、仙台市内の地下鉄改修工事、住宅の復興工事などを手がけています。
また、平成25年から除染作業にも正式に参入。もっとも線量が高いと言われている福島県飯館村にて、地表を削り取り安全なトンパック(大型土のう袋)に入れる作業を行っています。