丸政自立訓練学校では、「日本で働きたい」「日本の技術を身につけたい」という高い志を持った海外の青年を実習生を受け入れています。
3年間という限られた時間ではありますが、彼らが母国に帰って、土木建設業を牽引する人材になるよう、我々の持てる技術と知恵を惜しむことなく伝え、育てていく覚悟です。
彼らには実際に丸政建設が請け負う現場に出てもらい、カラダを動かしながら、技術を習得していただきます。
文化も食生活も違う日本で働くことは、並大抵なことではありません。言葉が通じなくて苦労することもあるでしょう。母国の常識が日本では通用せず、戸惑うことも多いと思います。
しかし、そういった経験を乗り越えることこそ、彼らの未来の力になるのだと信じています。
私たちは技術を教える立場、彼らは学ぶ立場ではありますが、同じ人間同士です。人と人、同じ目線でぶつかりあい、喜怒哀楽をともにし、強い関係性を築いていきたいと思っています。
日本滞在中、日本語はもちろん、日本の文化にもたくさん触れてもらい、日本をまるごと理解していただきたいと思っています。食、ファッション、スポーツ、芸能、文化、観光など、"今の日本"彼らはどう見て、何を思うのか。その感性を大切にしていきたいと思っています。
3年間、仕事も生活もともにすることで、彼らには日本のよき理解者になって欲しいと思っています。そして将来、母国と日本をつなぐ「架け橋」になってくれることを望んでいます。
そんな彼らが日本を懐かしく思えるような、あったかいニッポンのお父さん、お母さんでありたい。そう思っています。
平成26年はベトナムから3名採用(2014年7月現在)、ネパールから2名(型枠大工)を9月以降に採用する予定です。
実際に現地におもむき、訓練校を視察し、多くの青年と面接を行いました。その時感じたのは、みなまっすぐで素朴で素直だということ。スレてないといえばわかりやすいでしょうか。
彼らに「なぜ日本で働きたいか?」と尋ねると、みな、キラキラと目を輝かせながら「家族のため」「家族を幸せにしたい」と言います。その気持に、心を動かされました。
そんなすばらしい青年たちをお預かりするわけですから、私たちも真摯に向かい合う所存です。また、彼らと一緒に仕事をすることによって、日本の職人たちの意識も高まります。お互いにいい刺激を与えあい、共に成長してくれることを切に願っています。